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対談 まずは鴨川で結果を! -獣害対策と ジビエの魅力追求 の両立を目指して-

苅込太郎さん LA SELVAGGINA KAMOGAWA 合同会社代表

Q ジビエの処理加工施設を作ったきっかけは何だったんですか。

A 農業被害や生活被害があるからと、ただ殺されて捨てられているイノシシやシカ、キョンを見て何かに生かせないかと思ったのと、食べてみたらすごく美味しかったので、味を広めたいと思ったのがきっかけです。

Q 捕獲後の処理は。

A 初めに山で血抜きをし、施設の外で洗います。そして施設内で内臓を出し、皮剝ぎをします。
その後、冷蔵庫で熟成させてから生肉として真空パックにして冷凍という手順です。とにかく衛生管理には注意しています。

Q 鴨川ではどのくらのイノシシやシカ等が獲れているんですか。

A 鴨川市では今年度、現在約3500頭くらい獲れていると聞いています。今のところ、工場に搬入しているのは私が2割で、あとは解体所周辺の猟師さんからです。
ただ、まだまだ活用できていない部分があるのと、獣の被害はまだまだ減らないという部分がありますので、それを両立して、まずは鴨川で結果を出したいと思っています。
その後にいろんな展開ができればと思っています。

Q ジビエの魅力、誰に知ってほしいですか。

A 都心部の方からの引き合いもいくつかもらっていますが、まずは地元の人に食べていただきたいですね。

Q 商品としての展開には、部位毎の値段や、どうやって作っているか、どれくらい熟成させているのかなどが記載されたカタログがあったら営業しやすいのでは。

A はい、是非、作ります。

ジビエの魅力PRで鴨川の農業振興を

 ジビエの魅力を広くPRすることで有害鳥獣の減少につながり、結果的に農作物の被害を減らし、農業をより魅力的な産業にすることができます。
 さらに、ジビエが鴨川の新たな魅力として広く知られるようになれば、観光や飲食業の活性化にも貢献します。
 この取り組みはまだ始まったばかりですが、大きな可能性を秘めた、未来が楽しみなプロジェクトだと認識しました。

 

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