活動

対談 限界集落に挑む -真の官民共同で地域資源をフル活用-

唐鎌 稔さん 有限会社山一園代表取締役

Q 唐鎌さんは四方木地区を何とか活性化させようと日々活動されていらっしゃいます。具体的にはどのような活動でしょうか。

A まあ、いわゆる地域の仲間と移住を考えている人たちとの交流の場を中心にやっています。
城西国際大学の学生さんや先生との関わりもありますね。若い学生の皆さんの意見とか感性を取り入れた活動も目指していまして、今でも毎年学生さん達が来てくれています。

Q 四方木には四季折々の景色が楽しめる不動滝など、たくさんの資源がありますが、その活用はどう考えていますか。

A 不動滝はですね、地元の人しか行けない場所でした。滝があることも地元の人しか知りませんでした。そこをですね、遊歩道を作ったり、公園を整備したり、地域の人達がまとまって、それから色々な雑誌とかTVとかで徐々に知られるようになりました。
観光資源の掘り起こしになったんじゃないかと思います。

Q 「四方木ベイスしたなおい」はどんな施設ですか。

A 一言でいえは、田舎暮らし体験のコミュニティですね。設計の専門家に協力してもらい、古民家をリノベーションした施設が中心です。リノベーションも移住者が自分たちの手で古民家や空き家を改修できることをイメージしています。自分達でやれるリノベーションをしようということで、このような空間を作りました。
自分たちで壊して、壁を作ったりですね、ペンキを塗ったり、床のコンクリートは職人さんにやってもらいましたが、それ以外の作業を全て自分たちでやりました。

Q 四方木の方たちは自分たちでなんとかするという気質がある地域ですね。したなおいでは蕎麦作りにも挑戦していますね。

A そうですね、もともとここでは蕎麦の文化っていうのはなかったんですけれども、まあ、田舎暮らしをイメージした時に、蕎麦を栽培して、自分たちで蕎麦が食べられるような生活ができたらと考えました。まず耕作放棄地を開拓して、蕎麦の種を植えてみたら、まあ、意外と収穫できたので、次は蕎麦の先生を呼んでですね、みんなで蕎麦打ちの練習をして、食べられるようになりました。
近くに畑もありますけれども、畑で採れた野菜をすぐに天ぷらにしたり、春は山菜、蕨とか蕗とかも近くの山にありますので、すぐに天ぷらで食べるのは、一番美味しいって感じるところじゃないかと思います。
他にも草木染や丸太を加工した木皿作りの講習会なども企画しています。

Q 限界集落という言い方もされますが、やはり、我々が持っている財産、資源だということを活かして広く発信し、活性化することをを期待します。

A 是非、一緒にやっていきたいと思います。

隠れた宝・地域資源をいかに活用するか

 四方木地区の活動を見て、鴨川にはまだ知られていない魅力や宝のような地域資源がたくさんあることを実感しました。
 地域の皆さんがそうした資源を活かして地域を盛り上げようとする時、行政と住民が一緒に取り組むことが重要です。
 外部とのつながりや地域の魅力発信など、真の協働に向け一緒に取り組む必要性を痛感しました。

 

 

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